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和菓子

和素材について

あしたの大福では、良質な国産品にこだわり素材選びを行っています。 全国の産地を訪ね、自分たちの納得のいくものだけを選りすぐった、現在日本で手に入る最高品質のものばかりです。

滋賀羽二重もち滋賀県産

大福に求められる「もち米」の特徴として、ねばり、やわらかさ、コシ、きめの細かさ、そして香りと甘さがあげられます。 滋賀羽二重もちは、全国で数十種類あるもち米のなかでも、特にねばりとやわらかさ、きめの細かさが秀でていることから、 和菓子に用いるもち米のなかでは最高級とされています。 品種としての歴史は古く、昭和13年から育成されており、昭和27年から昭和64年まで昭和天皇に正月用の餅として献上され続けました。
一方で背が高く倒れやすく、手間ひまのかかるわりに他品種に比べて収穫量が少ないために、作りつづける生産者はごくわずかです。 その苦労と滋賀の土地と清らかな水がおいしさを育んでいます。

えりも小豆北海道足寄産

和菓子は、「あんこ」の味で決まるといっても過言ではありません。 だからこそ日本一の小豆でなければならないと考えました。 石舟庵で20年前から使用している北海道足寄町産の「十勝壱カラット」の「えりも小豆」は、 あんこにしたときの風味、香り、色合い、すべておいて優れています。 その理由は、徹底して小豆の成熟具合の見極めを行い、しかも、日本で唯一の生産者ごとに行う「個別選別」により、 驚くほど均一で高品質な小豆となります。 まさに単一農場という意味として「シングルオリジン」と言える小豆なのです。

西尾抹茶愛知県西尾産

日本有数の抹茶どころとして知られる愛知県西尾市。和菓子業界ではトップクオリティと評価されています。 「あしたの大福」にふさわしい抹茶として探し求めたのは、色、香り、そして味わいが濃く、抹茶由来の苦みが心地よい余韻を残すもの。 この西尾抹茶は、日光に当てずに栽培し、収穫後はじっくりと乾燥させることで、美しい緑と、おいしさを極限まで高められています。
あしたの大福では、砂糖を使用しないことで、緑深い山中を思わせる芳醇な香り、ほろ苦さと茶葉そのものが持つ上品な甘みが引き出され、 濃茶のような奥深い風味を存分に味わえます。

京きなこ滋賀県産

「タマホマレ」というきなこに適した品種を選び、大豆の風味を引き出す伝統的な焙煎方法でじっくり深煎りにしています。 きめ細かく極上の香ばしさが特徴のきな粉です。「京」という名を冠したのは、和菓子最高級の証。 なめらかで香ばしいきな粉の風味に寄り添う「あんこ」は、「十勝壱カラット」のえりも小豆を贅沢に「糀つぶあん」に仕上げました。 和菓子の王道、きな粉とあずきのハーモニーをお楽しみください。

和栗茨城県岩間産

季節限定(10月下旬〜12月末)
栗の名産地である茨城県岩間市は、温暖な気候で、保水性・通気性にすぐれた土壌が風味ゆたかな栗を育みます。 栗は鮮度が命で、収穫してから加工するまでの時間と保管温度が重要となります。極上の栗の風味は、この気遣いから生まれるのです。 「あしたの大福」で使用する栗は、収穫後、低温保管により熟成させたのち炊き上げており、甘み、香りともに最大限まで引き出されています。 栗そのものの自然なおいしさをダイレクトに楽しめる逸品です。

和胡麻茨城県産

現在、日本に流通している胡麻の99.9%は輸入品で、国産はわずか0.1%。 胡麻の栽培は、ほとんどが手作業でたいへん手間がかかり、後継者不足もあり生産量は減り続け高価な素材となっているのが現状です。 私たちはあえて「和胡麻」と呼びたいと思っています。 この和胡麻の持つ、どっしりとしたコクと芳ばしい香りを楽しんでいただきたく、「あしたの大福」では「黒胡麻」を使用しました。 パンチの感じられる無双の大福と自負しております。