2020年10月26日

【素材の故郷へ】愛知県西尾市・抹茶

愛知県西尾市に来ています。
西尾は、知る人ぞ知る抹茶の一大産地。
一般的には「宇治」が認知されていますが
いわゆる抹茶スイーツなどの加工用の抹茶では
最高品質の抹茶を生産します。

今回、10年以上お取引のある抹茶メーカーさんを訪問。
こだわりや抹茶の流通などを学ぶ過程で、
ここ最近疑問に思っていたことを質問しました。

それは、
『なぜ抹茶は海外まで展開し、日本を代表する素材となったのか』

ということ。
国産の農産物が継続困難な状況に進んでいる一方で、
「matcha」が英語になっている理由。

 
訪問することで抹茶文化の歴史、その深まりを学べました。
日本オリジナルの素材である強さ。

その中で高品質を維持している理由として語られ印象に残った
『相対 あいたい』という言葉。
いわゆる契約栽培に近いのですか、市場取引の反対語となります。

生産者と茶匠が対等の関係で売買を行い、
茶匠は生産者へ求める品質を伝え、
生産者はそのゴールをめざす。

そうやって年々品質を高め合う関係性。
訪問した会社は、茶匠を通さずに直接、
生産者さんたちから茶葉を買うそうです。
生産者組合もあり、年に一度は社長さん以下、
会社の人達と旅行へ行くとか。

共に抹茶を作っていることが伝わりました。


直営の喫茶にて濃い抹茶ソフトを堪能。